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以前の保健室での
出来事以来
学園のマドンナ
笹川京子は雲雀恭弥を意識するようになった。
その意識とは¨ただの先輩¨としてなのか?
それとも¨異性¨として雲雀を意識しているのかは本人にもまだ分からなかった。
京子はある時、雲雀が京子の兄¨笹川了平¨と同い年だと言う噂を耳にした。
「ねぇ、お兄ちゃん 雲雀さんってどんな人?」
『雲雀は極限に戦闘に熱い男でなぁ・・・・・』
なんとなく予想していたが、案の定雲雀の話からは大きくそれ兄の愛するスポーツボクシングの話になってしまった。
結局兄から得た、彼に関する情報は¨強い¨という事だけだった。
他にもクラスの男子 や友達の花に話を聞くが、皆口を揃えて
「彼には関わらない方が良い」
と言った。
ここまで酷い話ばかりを聞かされると、この間保健室で
あのような事をしてくれたのは雲雀ではなく、雲雀に似た¨別の誰か¨なのではないか?と考えるようにもなっていた。
「じゃあ、あの人は誰だったのかなぁ」
と問いかけてもみるが返事があるわけではない
窓から吹き込んでくる風に髪を踊らせながら京子は深い溜め息をついた。
すると校舎裏の方から思い人の姿が見えた。こちらに向かって歩いてくる思い人の存在に思わず京子は窓から瞬時に隠れるようにしゃがみこんだ。
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