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「なっ、どこに連れていくつもり」
突然の出来事に雲雀は思わず取り乱す。
いつもなら、雲雀が廊下を歩けば女子は勿論、どんな不良でも校長さえも道を開け震え上がり頭を下げる。
それが並盛の暗黙の掟だ。
常に雲雀に付き添う風紀委員でさえ、雲雀の手首を掴み、
どこかへ連れていくなどという事をなし得た者はいなかった。
戸惑う雲雀に返事もせず保健室に乗り込む。
そこには、以前姿を見せなかった保険医:Drシャマルや保健室を利用する生徒達で賑わっていた。
「京子ちゅわーん
俺に会いにきてくれた「シャマル先生ベッド借りますね」
「群れるな」
京子の登場だけでなく、予想外の雲雀の登場に生徒もシャマルも驚きを隠せない。
「暴れん坊主じゃねーかマドンナの京子ちゃんと風紀委員長様が一緒だとは珍しい光景だな。何かあったのか?」
冷やかすようにシャマルが問いかける。
「別に・・・何もないよ」
「お前まさか!二人でそんな保健室でやらしい事しようとか考えてんじゃねぇだろうな?」
「貴方頭おかしいんじゃないの?これ以上変な事言うと咬みこ 」
彼の十八番を言うより早く、京子によってできあがったベッドに押し倒される。
シャマルも生徒逹も皆、目を点にして世にも不思議な光景を前に思わず呆然とつったって見いってしまう。
みんなの視線が二人に一点される中、
京子は、雲雀の顔に自らの顔を近づける。
生徒達は京子が次に雲雀に何をするのかを察したのか目を視界を各々の手で遮った。
シャマルは可愛京子の大胆な行動に、
するであろうキスシーンを脳裏に浮かべ 灰になっていた。
雲雀自身もそうされると思いただでさえ赤い顔をさらに赤らめその時を待った。
しかし、皆の予想と違って雲雀の額に自らの額を重ね「やっぱり熱ありますよ、寒くないですか?今から布団かけますね」
と言い雲雀にどんどん布団を被せた。
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