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街灯やビルの灯りで明るい歩道を歩く通行人の眼前にソレは落ちてきた。
複数の通行人の悲鳴に周りの目がソレに集中した。
数々の視線の先にあったのは歩道とその黒髪を赤く染めた少年だったモノ。
(これで……そっちに行けるよ……秋羽)
薄れ行く意識の中、少年は夜空を光の消えた瞳で見つめていた。
その時、少年だったモノの周りの空間が歪み、その場からソレは消え通行人はそこには何もなかったかのように歩き始めた。
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