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〈貴様等、真面目ニ聞ケト…!!〉
まさか自分が無視されるとは思っていなかったのだろう。
ゴドラ星人は頭に血が上った状態で未だ口喧嘩を続ける二人に近付くと、何とか振り向かせようとシノブの肩に掴み掛ろうとした。
その時だった。
「... Cheated?(なーんて、ね?)」
ゴドラ星人が肩を掴んだ瞬間、シノブがニヤリと含み笑いをしながら呟いた。
(シマッタ!!)
それが二人の罠だと気付いた時には既に遅く、
その瞬間惨状だったかつての船長室の風景は掻き消え、操縦室へと戻っていた。
そして、ゴドラ星人の背後には何時からいたのかザムシャー(固有名称:ノブナガ)が手に星切丸・極を上段の構えで切り捨てようと陣取っていた。
「ノブナガ、こいつを浜松船長殺害容疑及び宇宙航海船規定違反の容疑で拘束しろ。
ポールとロナ(ピット星人の双子)はコイツを地下倉庫に拘置している間、裏工作が無いかどうか船内を隈なく捜索しろ。
あと誰かダクダ呼んで来い。」
ノブナガがゴドラ星人の両手にチルソナイト製手枷を嵌めている間に、
シノブはトライアルショットを腰のガンホルスターに仕舞い、てきぱきと指示を部下達に出す。
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