第壱話 「旅人」

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その時、廊下の奥から長身の影がこちらに向かって歩いて来た。 「゙If I see it from the being from outer space, it seems that this star is a blue jewel.゙ 『この星は、宇宙人から見れば青い宝石の様に美しく見える。』 ゙And, if I see it from the refugee, it will seem to be the oasis which is full of of the nature.゙ 『また、難民から見れば自然の満ち溢れるオアシスに見えるだろう。』 ゙Dear friend's and my heart and a soul are satisfied with the refreshing feeling now.゙ 『親愛なる友よ、私の心と魂は今清々しい気分で満ち足りている。』 …なんて、な。 久し振りだな、恒点観測員340号… いや、今ばウルトラセブン゙が君の名前だったな」 影は口角を上げゆっくりとした歩調で近付いて来るのに対し、ダン隊員は幾分か緊迫しているらしく体を強ばらせて私を抱く腕に力を入れる。 「…お前が何故、此処に居る。」 その言葉に顔を上げると、先程まで青年だったダン隊員が渋い初老の男性へと変わっていた。 私は… 私は… 私、は… ダレダ?ワタシハダレダッタンダ… ワタシハ… ワタシ、ハ…
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