ULTRA-MAN ZERO Silence space

第壱話 ｢旅人｣

元々シノブは怪獣討伐部隊『S4』に所属する作戦隊長として、『第57番調査船』に搭乗していたのだ。

主な任務は、現地調査及び異常事態の収束活動。

つまり、フィールドワークと資源回収、時々怪獣討伐という事だった。

その任務中に、負傷した宇宙人の救助や幼体の保護を行っている内に、どんどん増えていき…

半隔離型銀河系にある惑星『タームル』で、見つけたリムエレキングを保護した時点で15名もの外部難民(又の呼び名を宇宙遭難者、宇宙亡命者とも言う)が『第57番調査船』に収容されたのである。

その人種(?)は様々で、最初に惑星ベルタで救出したのは変装宇宙人と呼ばれているダダから始まり、

シノブとの戦闘を機に己を見つめ直したいと亡命してきたザムシャー、

宇宙キャラバンからはぐれた為に磁場惑星に一人取り残されたデバン、

レイオニクスバトルで致命傷を負い、飼い主に見捨てられていたレッドキング、

たどり着いた惑星の環境に適応した結果、自分の星に戻れなくなってしまったジャミラ、etc…。

話を聞けば、やむにやまれない事情の持ち主逹ばかりだったのをシノブが『拾ったんだから面倒見るか』と言う事で収容、保護してきたのだ。