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それが何なのか分からない。
水晶……いや、【力】ある石か?
あまりに小さな【それ】を彼の前に持っていき、少年は小さな声で言った。
「これを手にすること……それはキミの自由は制限される……【下僕】になるということ。
それでも?」
「あぁ。俺にそれをくれ。誰にでも負けない【力】を得ることができるなら、俺はお前が悪魔だろうと関係ない」
「僕は……違う」
少年は静かに首を横に振る。
「僕の名前はカナタ=リンク」
そして見つめてくる彼に告げる。
「魔法屋見習い。キミの【願い】……無償で叶える」
それが彼と少年――カナタ=リンクとの出会いだった。
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