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「こ、こんにちはっ」
緊張からか、自然と背筋か伸びる。
「はははっ。
そんな緊張しなくても大丈夫だよ」
望月さんは、和(なご)やかに笑った。
「それよりも、蛍。
財布を忘れちゃだめじゃないか」
望月さんは、蛍の前で財布を左右に振りながら言った。
「ごっ、ごめんなさい」
蛍は望月さんから財布を受け取った。
「槻宮君と逢えるのが嬉しいのはわかるけど、くれぐれもはしゃぎすぎて、槻宮君に迷惑をかけないようにね」
望月さんの言葉に、蛍は顔を赤らめた。
「……はい、わかってます」
蛍のその様子に、思わずクスリと笑いがこぼれた。
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