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あーはいはい。
町からちょっと離れているところにある、申し分程度の広さがある、小高い丘。
そこからでもよく見える、町の大画面のテレビにデカデカと映り、口から唾を飛ばす勢いでそう叫ぶ…髪の薄い…画面の向こう側の男。
そいつに目も向けないで、俺は冷たくそうあしらいの言葉を吐いた。
その呟きに耳を傾けるものは、この場にいない。
なぜかと言えば…と、少し話が長くなる気がするが、できる限りはしょって説明していこうと思う。
この、世界のことを。
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