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…ここは、「日本国」という国にある、一つの都市。
人々は、ここの都市のことを、“地球の中心”と呼び、親しみを込めて呼ぶときは、大体は“地軸の町”と呼ぶ。
この都市を知らない者は、世界中どこを探しても存在しないだろう。
なぜなら、ということを説明する。
…俺が立つ星、“地球”は、“地軸”と言う軸が中心になり、その構図は、地軸が、いわゆる団子のくしのように、地球に刺さった状態で、地球を回しているもの…と言えばわかりやすくなるだろう。
その地軸の近く…いや、地軸の目の前にある都市だから、人々はみな、ここを“地軸の町”と呼び、ここの都市のことを知っているのだ。
次に、その“地軸”の説明を軽くしておこう。
地軸とは、筒のような形になっており、この都市がある、ちょうど反対側の国(ブラジル辺りか?)まで繋がっている。…らしい。
これは、世界地図を見るか、地球の裏側まで行ってみなければわからないことだから、だいぶ曖昧になってしまった。
…なんだか、勉強のできない俺が説明すると、何言ってるかわかりにくいことかもだけど…
「まぁ、見れば大体の人がわかるよな」
ふっと顔を上げた俺の目の前にそびえ立つのは、まるで朝顔の蔓のような螺旋階段が巻き付く、驚くほどでかい建物。
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