50人が本棚に入れています
本棚に追加
2月14日
バレンタインデー
女の子の一大イベント
私にとっては苦しいイベントだけど、ね
「おおきに」
もう、何度目だろうか
私の彼氏が笑顔でチョコレートを貰う姿を見るのは
わかってる、くらは優しいから断れないことくらい
その優しさに惚れたんだもん
誰よりもわかってる
でも、その優しさに触れられるのが私だけじゃないって思うと胸が苦しい
他の子に笑いかけないで
他の子に触れないで
私だけに、優しくして
いつの間にか私の中で大きく成長した嫉妬心
こんなの知られたら、引かれちゃうんだろうな…
「…どないしたん?そんなぼーっとして…」
『んー?なんでもないよ』
いつから側に居たのか分からないくらに内心焦りながらも笑って答えた
胸の内を悟られないために
こんな醜い嫉妬心、知られたくないもん
最初のコメントを投稿しよう!