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鉄人「うむ、では井上は空いている席に座れ」
楓「あ、はい」
すると井上さんは後ろの窓際の席に座った。
鉄人「ではこのあとは授業だから真面目に受けること。以上!」
そういうと鉄人は教室を去って行った。
朝倉「ふぅ~、やっと行った」
龍司「全く、担任が鉄人になるなんてな。最悪だぜ」
朝倉「本当本当」
龍司とそんな会話をしていると、ふと思い出したことがあった。
朝倉「なぁ龍司」
龍司「なんだ?」
朝倉「俺達二年生になったってことは『試験召喚戦争』が行えるって事だよな?」
龍司「ん?まあそうだな」
試験召喚戦争とはクラス対抗で点数を用いた戦争で、その際召喚獣を使って戦争を行う。
召喚獣は点数によって強さが出るのだ。点数が低ければ弱いし、高ければ強いといった召喚獣を除けば普通に考えられる対決だ。
朝倉「でさ、試召戦争はやる予定ってあるのか?」
思い出したことを龍司に問い掛ける。
龍司「そうだな。やろうとはしていた」
朝倉「ふーん、で?いつやろうとしてるんだ?」
龍司「今日だ」
朝倉「今日か、そっかそっか・・・え?」
今聞き捨てならない言葉を耳にしたんだが。
朝倉「きょ、今日!?」
龍司「そうだが?」
朝倉「唐突すぎるだろうが!?」
こいつは何を考えてるんだ!二年生になった初日に試召戦争だって!?
朝倉「もっと慎重にやらなきゃダメだろう!どうして初日から戦争をおこなきゃいかんのだ!」
龍司「だってよ、そんなに慎重にやったって戦争で勝つことは出来ないだろ?」
朝倉「勝つ負けるじゃなくて!もっとこう、召喚獣の操作を練習しておくとかあるだろうが!」
龍司「んなもんぶっつけ本番だ」
朝倉「第一皆がやってくれるかどうかだろ?」
龍司「ま、そこは俺に任せておけ」
すると龍司は立ち上がり教卓の前に立った。
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