序章-駅から徒歩30分-

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天星(てんしょう)学園。 それが、俺が入ることになった高等学校の名前だ。 天の星の学園…… まあ、創設者はどんな意図でつけたかは知らないが、なかなか良い名前だよな。 だが、その綺麗な学園の名前とは裏腹に、交通手段が不便なことこの上ない。 快速急行、急行、準急と、その鉄道の電車の種類は豊富なくせして、この学園の最寄り駅は各駅停車しか停まらないんだ。 家の近くの駅は快速急行どころか、特急も停まるのに…… 10駅分も離れているから、ゲーム機や音楽機器は必要不可欠だな。 それだけならまだしも、駅から学園までもが遠いの何の……
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