~一期一会~

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「あ!待ちなさいよ、コラァ!!」 「てか何そのジャンプ力!?」 燕、つっこんでる暇があったら逃げた方がいいぞ…。 今のお前は真犯人(囮)なんだからな。 「燕!健闘を祈る!!」 「なにがっ!!?」 俺は改札に定期を押し付け、すぐに駅の外へと逃げ出した。 ふぅ、危なかったぜ。燕には悪いことしたが、まぁ自業自得だろ。 「ったく…。ひどい一日になりそうだな。今日は」 空はこんなに快晴なのに。 まぁ、ネガティブなんて俺には似合わないし。気を紛らわせるために学校に行くか。 ~その頃、駅では~ 「アンタが痴漢の真犯人って本当かしら?」 「はっ??俺??なんで俺が??」 「さっきのヤツがそう言ってたのよ。アンタが痴漢の真犯人だって。」 「はぁぁぁあ!!?」 燕は驚きながらも、すぐさま逃げの態勢に入り、線路へと降りた。 「あ!アンタも逃げる気!!?」 「逃げるが勝ちじゃぁぁい!」 結局燕もなんとか逃げ切り、冤罪を逃れた。 全部太一のせいだが。
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