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「にしても、ホントに駅のすぐ近くだな。この学校は。」
厨二高は駅から歩いて一分ほどのところに建っていた。
しかも、結構外装綺麗だし。
太一は家が近いという理由だけで厨二高を受けたので、あまり外装などのことは調べていなかった。
校庭もかなり広いな~。まぁ俺帰宅部に入るけど。
そんなことを考えながらも、下駄箱までの道を歩いていると、不意に腹辺りに衝撃を感じた。
「ひゃっ。」
ん?なんか腹に当たった?しかもなんか声が聞こえたような…。
太一は恐る恐る下を見てみると、明らかにちっちゃな女の子が倒れていた。
「痛い…。」
あ、いたんだ。
背が低くて全然見えなかったや。
「もう!何するんですか!ちゃんと前を向いて歩いてくださいよぅ!」
「わりぃ。メンゴな」
前向いてたのに見えなかったんだがな。
てか、立ってもちっちゃいな。これ幼稚園児?
「む、なんか失礼なこと考えていますね?」
「まぁ考えてたね。」
「せめて否定しろです。」
「いやぁ、君を幼女だと思うことが君にとって失礼なことかわからなかったからさ。」
「すごい失礼ですっ!!」
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