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「まったく。少しは先輩を敬えってんですよ。」
……………はっ??
「先輩?」
いや、明らかに容姿は俺の10才ぐらい下にしか見えないが。
「そうですよ。私はれっきとした高校二年生なのですよ。」
「嘘つけ」
つっこむのに、一秒もかかりませんでした。
「何でですか!もう!!私は生徒会副会長っていう肩書きもあるんですからね!」
いや、そんなことは聞いてない。
「本当の事を言いなさい。お兄さん、嘘つきは嫌いだぞ」
「本当ですっ!!嘘なんかつきません!!」
う~~ん。
この見た目では、どうにも嘘にしか聞こえないな。
「信じてませんね。じゃあこれを見るです!!」
幼女は俺に生徒会役員名簿を見せてきた。
その名簿には生徒の身長まで書いてあった。
いるか?この項目。
「え~っと。副会長"赤崎萌"、身長135センチ……。」
嘘やろ?
「そう!私の名前は赤崎萌!あなたの先輩にあたる存在なのですよ!」
「ちっ。細胞の老化現象を止める研究は完成していたってことか…。」
「なに変なこと言ってるやがるんですか!!」
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