~一期一会~

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「んじゃ、これからどうします?先輩まだ歩けないっしょ」 「むぅ…、いつまでも甘えるのはよくないと思いますが、仕方ないです。生徒会室まで運んでもらえますですか?」 「あぁ、了解。ナビよろしく」 「了解なのです。」 あぁ、朝っぱらから色々起こりすぎだな。すでに結構疲れてるわ。 しかもなんかほかの生徒たちに見られてるし。そんなに幼女おんぶしてるのが珍しいのか? 「あなたが金髪だからです。」 「お?読心術でも使えるのか?」 「乙女のたしなみ、とでも言っておくです。」 「あっそ。マンガ読みすぎだよ。バカ」 「バカとは失礼です!実際にできてるんだから別に問題ありません!」 「あ、それもそうだな。」 「ていうか、つっこむというか紹介されるのが遅かったというか、その頭は校則違反です!」 「地毛だ。どうしようもねぇ。」 「染めればいいです!」 「髪が傷む。」 「男のくせにキューティクルなんて気にするなです!」 「あぁ!?別にいいだろが!?」 「そういうのは女の特権です!」 「はぁ!?男は気にしちゃだめだってか!?」 「そのとおりです!!!」 「んだとごらぁぁあ!!」 「やんのかコラァ!!です!!」
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