~一期一会~

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「ここが生徒会室です」 幼女とキューティクルについて、言い争いながら歩くこと約三分。ようやく目的地に着いた。 「生徒会室ってのは結構立派なんだな。両開きドアとは。」 「なんでも、この学校は生徒会には力を入れるという風習があるようですね。なんでかはわかりませんが」 「ふぅん。まぁどうでもいいけどさ。俺は世話にならないだろうし。」 「すでに世話になる要素が一つあるですが、今は特別許してやるです。ドアは開けられますですか?」 「了解っと」 太一は木製の両開きドアを足で蹴り開けた。 すると。 「あ!莢(さや)ちゃん!もう来てたんですか!」 なんか見覚えある後ろ姿とその正面には燕が正座させられていた。 なんか嫌な予感…。 「あ!萌先輩聞いてくだ…さ。」 女が振り向くと、やっぱりさっきの女だった。 めっちゃ目が合って、固まってるけどここはスルーだな。 「ほらよ。」 「あ、ありがとうございましたです。また会いましょう!」 「はいはい。」 幼女は届けたし、後はここから立ち去れば…。 「あぁぁぁぁあ!!!」 「きゃっ!どうしたんです!?莢ちゃん!?」 「あんた、さっきの!!」 「Good-bye」 太一はすぐさま逃げた。 が。 「待ちなさい!コラァァア!」 追っかけてきた。 「待てと言われて待つバカがいないということを教えてやろう!!」
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