35人が本棚に入れています
本棚に追加
「ここが生徒会室です」
幼女とキューティクルについて、言い争いながら歩くこと約三分。ようやく目的地に着いた。
「生徒会室ってのは結構立派なんだな。両開きドアとは。」
「なんでも、この学校は生徒会には力を入れるという風習があるようですね。なんでかはわかりませんが」
「ふぅん。まぁどうでもいいけどさ。俺は世話にならないだろうし。」
「すでに世話になる要素が一つあるですが、今は特別許してやるです。ドアは開けられますですか?」
「了解っと」
太一は木製の両開きドアを足で蹴り開けた。
すると。
「あ!莢(さや)ちゃん!もう来てたんですか!」
なんか見覚えある後ろ姿とその正面には燕が正座させられていた。
なんか嫌な予感…。
「あ!萌先輩聞いてくだ…さ。」
女が振り向くと、やっぱりさっきの女だった。
めっちゃ目が合って、固まってるけどここはスルーだな。
「ほらよ。」
「あ、ありがとうございましたです。また会いましょう!」
「はいはい。」
幼女は届けたし、後はここから立ち去れば…。
「あぁぁぁぁあ!!!」
「きゃっ!どうしたんです!?莢ちゃん!?」
「あんた、さっきの!!」
「Good-bye」
太一はすぐさま逃げた。
が。
「待ちなさい!コラァァア!」
追っかけてきた。
「待てと言われて待つバカがいないということを教えてやろう!!」
最初のコメントを投稿しよう!