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ここからの会話はすべて小声です
「……………。」
「……………。」
「お前、名前変だな」
「やっと出たセリフがそれ!?」
「だって読めなかったし。あれなんて読むの?」
「たの さや よ。」
「あれさやって読むんだ。しおりかと思った」
「たしかに漢字似てるしね」
「てかよくもさっきは痴漢扱いしてくれたな」
「いや、だってお尻にあったのがあんたの手だったし」
「あれはだな…。」
クソアマ改め、多野に痴漢のときのことを詳細説明してやった。
「なるほど。そんなことがあったのね。」
「やっとわかったか。」
「まぁ一応謝っておくわ。ごめんごめんご」
「てめぇバカにしてんだろ」
「まぁね」
「うっわ、ムカつく」
ここで、蓮が手を叩いて話し始めたので二人は会話を止めた。
「よし!じゃあ今から入学式始めるから体育館に移動しろ~。」
「あ、やべ。腹いてぇ」
「は?何?」
ここで太一の演技スタート。
急な出来事に、莢は困惑した。
「ちょっと保健室行ってくるから兄貴に伝えておいてくれ」
「兄貴?」
「あそこにいる教師のことだよ。お前寝てたんだっけな」
「あぁ、そう。じゃあ伝えておくわ」
「サンキュー。」
莢が兄貴の元にいった瞬間、目にも止まらぬ速さでカバンの中からタバコを取り出した。
屋上でスモーキング~っと。
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