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怯えている…ねぇ。
雄子はいつもビクビクしてるからあまり気づかなかったのか?
「雄子はいつ頃からおかしくなったんですか?」
「まぁ、はっきりとはわかりませんが、恐らく5日前ぐらいからですね。5日ぐらい前に雄子ちゃんに何かありませんでしたか?」
5日前………?
5日前はたしかこれといって何もなかったが、たしか…。
「6日前は、生徒会の仕事が終わったらいつも俺と多野と雄子で帰るんですけど、その日はなんか用事があるからとかいって一人だけ学校に残ってましたね」
「一人だけ学校に…。」
「はい。んで俺達は待っててやろうか?って聞いたんすけど、そんときは大丈夫だから。って言って結局一人で残ってましたね。」
「もしかしたら、その時に…?」
会長が考える素振りをしながら壁に寄っかかると、会長の後ろの壁に変なものを見つけた。
なんだ…?あれ。
「会長」
「何ですか?」
「後ろの壁に何かありません?」
「壁?………!?」
「!!」
会長が少し横にズレると、その変なものの正体がわかった。
「け………血痕…?」
それは多くはないが、結構な量ではあった。
「い、一体誰の?」
おい………、これってまさか。
「雄子の、じゃないすか?」
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