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会長は、俺に
いきます。
という眼差しを送ってきたので、俺は頷いた。
「もうお昼時が近いのに仕事だなんて、お腹空かないんですか?雄子ちゃん」
と、言って会長は雄子のお腹を叩くような感じで触った。
すると。
「いっ――――!!!」
明らかに雄子は苦痛の表情を浮かべた。
「え!?大丈夫ですかぁ?雄子ちゃん?」
会長は明らかに演技っぽいセリフを言った。
「か、会長、つ、強く叩きすぎですよぉ…。」
「ごめんなさいぃ。」
このとき、先ほどの憶測が現実になったことを俺と会長は感じた。
やはり、雄子は誰かに怪我を負わされていた。
それも、かなりヒドく。
………ふざけんじゃねぇ。
俺は心の奥底から沸き上がってくる苛立ちをずっと抑えていると、会長は
今はこらえて。
と、口パクで伝えてきた。
それはわかってますが…。
もう絶対に許さねえ…。
犯人を絶対見つけ出してやる。
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