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あれから時は流れた。
今はもう放課後の会議も終わり、みんなで帰ろうとしているときだった。
俺が下駄箱から靴を取り出して靴を下に落とすと、雄子が何か手紙のようなものを見ていたのに気がついた。
「あ、あの、太一くん。私、用事できたからみんなと先に帰ってて?」
「あ、わかった。」
その時、俺が見た雄子の顔は真っ青だった。
………来たか。
俺はすぐさま外にいた会長のところに駆け寄った。
「あら、どうしたんですかぁ?」
「来ました。」
「?………!……本当ですか?」
太一は頷いた。
「来たって、何が来たんです?」
「?どうかしたの?」
「悪い。副会長、多野。先に帰っててくれ。俺と会長は用事ができた。」
太一はそう言うと、会長とすぐさま校舎の中に走っていった。
「「??」」
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「場所はわかるんですか?」
「おそらく、また屋上でしょう。屋上ならめったに人は来ませんから。」
「わかりました。急ぎましょう」
俺と会長は屋上に急いだ。
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