~弱肉強食~

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太一の右足が古河の脇腹へと伸びた。 (キック!!速いが、ガードできないわけじゃねぇ!) 古河はガードの態勢をとった。 だが。 ボキィッ!! 「は、はぁぁぁあ!!腕が!腕がぁぁあ!!」 太一のキックはガードをした古河の右手の骨を砕いた。 「まだだ…。」 太一は古河の頭を掴み、頭突きを入れた。 「が…あがぁ…。」 「テメェがしたことの罰はこんなモンじゃ終わらねえ!!」 今度は顔面を右拳でぶん殴った。 すると、古河の体は3メートルほど離れたフェンスに叩きつけられた。 太一は倒れている古河の胸ぐらを掴み、宙へと持ち上げた。 「おぃ、テメェは最強なんだろ?だったら反撃してみろや?」 「ご…ごふっ…ごめ…」 「あっ?」 「ごめ…ん…なさ…い。」 「んなこと言えなんて言ってねぇだろうがっ!」 今度は古河の体をジャイアントスイングの容量で、ぶん投げた。 「がはっ!……ぅぐぅ…。」 「おぃ、立てよ…。」 太一が再び古河を起きあがらせようとすると、後ろから雄子が抱きついた。 「何してんだ、雄子。」 「もぅいいよ!太一くん!私はもう大丈夫だから!」 「ダメだ…。コイツは今ボコボコにしておかないと、また雄子に何かするかもしれねぇ。」 「もぅやめてよ!太一くん!」 「コイツは殺さ…ない…と…。」 太一は気絶した。 「あれ…?太一くん?」 「まったくぅ、ブチ切れるとこんなに性格が変わるなんて思いませんでしたよぉ。」 「会長!?」 「まったく、私がスタンバトンを持っていなかったらどうなっていたことやら…。」 「は、はぁ。」 「ま、あとは帰っていいですよ。私が後始末しておきますから。」 「え?あ、はい。」
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