~一期一会~

7/35
前へ
/83ページ
次へ
~電車内にて~ 「めっさ混んでね?」 「混んでるね。てか壁に圧迫されてんだけど」 「そのまま押しつぶされろ」 「お前がな!」 本当に混んでる。 サラリーマンやOLもいるが、どうやら大半は厨二高の生徒っぽいな。 何気に多いぞ、これは。 「こうゆう所で痴漢とかが起きるんだろうね。」 「だろうね。」 「………すんなよ。」 「お前まじでなんなの!?俺のことなんだと思ってんの!?」 「GOMI」 「せめて変態にしろ」 「…………。」 「あぁ、ごめん!引かないで!!ボケた俺がバカみたいじゃん!」 周りからクスクスと笑い声が聴こえる。 燕のせいで笑われてしまった。とんだ赤っ恥だ。 「………んっ?」 目の前には一人のサラリーマン。 サラリーマンの手は前の女子高生のお尻に言っていた。 「あのやろう…」 「どうした、太一」 「痴漢を見つけた。止めてくる」 「お、かっこいいこと言うねぇ」 「茶化すな」
/83ページ

最初のコメントを投稿しよう!

35人が本棚に入れています
本棚に追加