~驚天動地~

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「ごめん…。私体育祭出られないんだ…。」 「「「えぇっ!!?」」」 昼休み、教室に戻ってから雄子にリレーの件を話すと、今のような回答が返ってきた。 だが俺には一つ思い当たる節があったので、雄子の顔の横に顔を持って行き、耳元で話した。 「まだ腹が痛むのか?」 すると、雄子は笑顔になった。 「もう痛みはないよ。でも、お医者さんに激しい運動はダメって言われただけ。」 「なんだ、ビビった。まぁよかったな。回復してきてて」 「うん。あれだけの怪我で済んだのは太一くんのおかげだよ。ありがとね」 雄子は俺の耳元から顔を離し、いい笑顔でそう言った。 こんな顔されると、ちょっと赤面してしまう。 「まぁ…どういたしまして。」 「ねぇ、なんの話してんのよ?」 「俺らにも教えろよ~?」 俺らは小声で話していたので、蚊帳の外になっていた二人が会話に入ってきた。 そういえば童司の件はこいつらには教えていなかったんだったな。 俺と雄子は顔を見あわせた後、二人で 「教えない♪」 「教えねぇよ」 と、言った。 もちろん多野と燕に質問責めをされたが、燕は拳で黙らせた。
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