~疾風怒濤~

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賑やかな声が校庭に溢れている。全生徒が体育着に着替えて体操をしている。 「みんなやる気ありますねぇ。」 「勝つ自信が無くなってきましたね……。」 「燕、自信が無いなら帰ってもいいわよ?」 「けっ、強情女め。」 ドゴッ! 「かはっ!」 「あんたは黙ってなさい。」 「む……むねん。」 「はいはい、バカやってないで私たちも校庭に行きましょうねぇ」 「了解。………あれ?副会長と太一は?」 「萌は見回りですが太一さんは知りませんねぇ。燕さんはなんかわかりませんか?」 「どうせ寝坊でしょう。アイツこういう日に限って寝坊しやがるんですよ。」 ~~~~~~~~~~~~~~~ とある公道。 100キロほど出して爆走しているバイクが一台。 「やっべぇ、寝坊するとかまじありえねぇ…。なんで明起こしてくれねぇんだよ。」 太一は電車よりもバイクのほうが早く着くと思い、バイクで学校に向かっていた。 「あと10分で開会式か。まぁ5分はあれば間に合うな。」 バイクは車をスイスイと避けながら前を進んでいった。 「そこのバイク!止まりなさい!」 パトカーに追われながら。
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