35人が本棚に入れています
本棚に追加
「あれ、燕くん。太一くんはまだなんですか?」
「あ、副会長。まだみたいですよアイツ。あと5分で開会式だっていうのに。」
「もう。間に合うのかしら?」
「お?なんだ多野。旦那が心配なのか?www」
「なっ!そんなわけないでしょうが!アイツがいなかったら戦えないから心配してるだけよ!」
「ふ~ん…。まぁ俺はどうでもいいからもう会長んとこに行くから、お前は校門のところでアイツのこと待っててやってくれよ。」
「はぁ!?なんで私が?」
「いいからいいから。んじゃよろしくね~。」
燕はそう言うと、右手をヒラヒラさせながらどこかへ行ってしまった。
「んもう…。仕方ないわね…。」
「莢ちゃん、素直じゃないですねえ?」
「うわっ!赤崎先輩!いたんですか。ちっちゃくて見えませんでした。」
「うわぁぁん!莢ちゃんがいじめるぅぅ!」
赤崎は泣きながらどこかへ走っていってしまった。
「ふう。じゃあ私は校門に行こうかしら。」
なんだかんだ言いながらも結局多野は校門へと向かった。
最初のコメントを投稿しよう!