始まりはいつだって突然だ。

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まあ説明すっかな? 一応お客さんみたいだし。 「あー、mr-45ってのは……」 簡単に説明すると理解してくれたらしく何度か頷いてくれた。 「そんなに簡単に手に入る物なの?」 「そうでもないんだけど、軍に知り合いがいてね。 ソイツの伝でなんとか手に入ったんだよ」 「そう。 良かったらその人のお名前教えていただけるかしら?」 「別にいいけど? でも、手に入るかどうかは分かんないぜ」 「構わないわ」 「ふーん。 じゃあこれがソイツの連絡先」 軍人と接点を持ってまで欲しいのかな? 不思議に思いつつも、俺は悪友の名刺を渡した。 アイツは来る度に名刺を忘れて帰るからな。 それも束ごと。 そういやこないだ上官に怒られたらしい。 「お前は幾つ名刺を作らせるつもりなんだ。今度無くしたら減俸するぞ!」だってさ。 引かれてしまえ。
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