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「よーし、これから試験を開始するぞー」
あれから昼食を済ませ寛いでいると、試験の時間はあっという間にやってきた。
なに?
寛ぐ余裕があるのかって?
ハッハッハッ、今更ジタバタしても仕方ないと思って諦めただけだ!
但し手抜きは出来ないが……。
そもそも試験に俺が対応できるのかすらもともと分かってないのだ。
せめて、試験範囲というか、詳細な分野を教えて欲しかった。
「じゃあ順番に受験番号を呼んでいくから、呼ばれたら返事をするように」
俺の思考など無視するように、試験官らしき人は進めてゆく。
他にも受験者がいるので、当然と言えば当然なのだが。
どうやら、一般の整備班用の試験に無理やり捩じ込まれたらしい。
受験者はおおよそ五十人ぐらいいるだろうか?
ここにいるのが全員であればだが。
ちなみに俺の受験番号は8250番だった。
「よーし全員いるな?
これから試験会場に移動する」
点呼が終わったので後についていくと、そこはとてつもなく広い工場だった。
東○ドームが入るぐらいでかいんじゃね?
実技が試験内容だったからこれぐらいの広さがいるのかな?
しかし俺の目を奪ったのは、その広さだけではない。
目の前には、最新型の軍の人形兵器mr-60が、所狭しと整列していたからだ。
中には、現在進行形で整備中のものもあり、内部が剥き出しになっているものもある。
機械好きの俺としては興味津々だ。
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