横須賀基地陸軍所属第7部隊特殊整備班

2/19
前へ
/1191ページ
次へ
まこっっっっっっっっっとに不本意である。 あの試験から半年が経った。 で、今日は試用期間が終わり、正式に配属が決まる日なのだ。 その配属先というのが、横須賀にある基地の『陸軍所属第7部隊特殊整備班』だ。 正式な名称はもっと長ったらしいのだが、面倒なので、通常用いる名称でしか覚えていない。 と、そんなことはどうでもいいのだ。 俺が不満を抱いているのはその立場だ。 「なんで俺が副班長なんだよォォォォッ!!」 「諦めろ、瑞希」 「そして、なんでコイツが同じ配属先なんだッ!」 「おいおい、そりゃないぜ」 俺の肩に手を置いてそう言うのは、佐伯孝介という奴だ。 同じ試験に参加していたらしく、その合格者の一人でもある。 合格後、事あるごとに絡んでくるので、正直鬱陶しいことこの上ない。 只でさえ軍に所属する事が嫌だってのに、コイツの存在は、間違いなく俺のストレスを増加させていた。
/1191ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5597人が本棚に入れています
本棚に追加