きっかけ

2/12

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ
私はあの日を忘れていない。 はっきり 覚えている。 あの日は大雨だった。 今日も雨か… ま 梅雨時だからなぁ 私はいつも普通より少し早く 家を出る。 それは同じ小学校だった人に会うからだ 私は未だに友達が出来ない なんて,恥ずかしくて口が避けても言えなかった。 その為,私は誰よりも早く学校に着くのだ。 席に着き,窓から下を見下ろす 校門では街山さん達が 水溜まりと苦戦していた。 「きゃあっ 最悪、靴ン中 水入っちゃったァ」 もう,雨の日なんだからさ プライド(?)なんか捨てて 長靴で来ればいいのに。 と心の中でツッコミを入れてみる。 まあ私なんかが街山さんと話す日なんて一生来ないんだろうなぁ なんて思いつつ 私は1時限目の用意を始める。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加