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私はあの日を忘れていない。
はっきり 覚えている。
あの日は大雨だった。
今日も雨か…
ま 梅雨時だからなぁ
私はいつも普通より少し早く
家を出る。
それは同じ小学校だった人に会うからだ
私は未だに友達が出来ない
なんて,恥ずかしくて口が避けても言えなかった。
その為,私は誰よりも早く学校に着くのだ。
席に着き,窓から下を見下ろす
校門では街山さん達が
水溜まりと苦戦していた。
「きゃあっ
最悪、靴ン中
水入っちゃったァ」
もう,雨の日なんだからさ
プライド(?)なんか捨てて
長靴で来ればいいのに。
と心の中でツッコミを入れてみる。
まあ私なんかが街山さんと話す日なんて一生来ないんだろうなぁ
なんて思いつつ 私は1時限目の用意を始める。
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