第九章

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その後私は屯所に運ばれ手当てをされた 医者が言うには今夜が峠らしい 私は布団に寝かされ ぼんやりと月を眺めていた スーッ その時ゆっくりと襖が開き 土方さんが入ってきた 土方 「…………」 土方さんは無言で座る 魁姫 「…ごめんなさい…」 土方 「…もう少ししたら他の奴も来る…」 魁姫 「そう…ですか…」 土方 「…魁姫…」 魁姫 「はい…?」 土方さんは私に近づくと 自らの唇を私の唇に重ねた 一瞬 何が起こったのかわからなかった 土方さんが私に口付けをしている …どうして?
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