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その後私は屯所に運ばれ手当てをされた
医者が言うには今夜が峠らしい
私は布団に寝かされ
ぼんやりと月を眺めていた
スーッ
その時ゆっくりと襖が開き
土方さんが入ってきた
土方
「…………」
土方さんは無言で座る
魁姫
「…ごめんなさい…」
土方
「…もう少ししたら他の奴も来る…」
魁姫
「そう…ですか…」
土方
「…魁姫…」
魁姫
「はい…?」
土方さんは私に近づくと
自らの唇を私の唇に重ねた
一瞬
何が起こったのかわからなかった
土方さんが私に口付けをしている
…どうして?
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