1757人が本棚に入れています
本棚に追加
/147ページ
私はなんとか落ち着きを取り戻したが
まだ息は荒い
身体が…焼けるように熱い…
医者は私の着物を脱がし、傷の具合を見る
医者
「これは……」
私の傷口は紫色に変色していた
医者
「毒を…塗られたか…」
原田
「でもさっきは…」
医者
「きっと小さいやつだろう…」
医者は私の着物を直し立ち上がる
医者
「私にはもう…」
近藤
「……ありがとうございました…」
藤堂
「なぁ…魁姫は死ぬのか…?」
永倉
「平助!縁起でもねぇ!」
藤堂
「でも…!」
魁姫
「…♪―♪―♪―」
皆は目を見開いて私を疑視する
当たり前だ
こんな非常事態に呑気に歌なんか歌ってるんだから
最初のコメントを投稿しよう!