第九章

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私はなんとか落ち着きを取り戻したが まだ息は荒い 身体が…焼けるように熱い… 医者は私の着物を脱がし、傷の具合を見る 医者 「これは……」 私の傷口は紫色に変色していた 医者 「毒を…塗られたか…」 原田 「でもさっきは…」 医者 「きっと小さいやつだろう…」 医者は私の着物を直し立ち上がる 医者 「私にはもう…」 近藤 「……ありがとうございました…」 藤堂 「なぁ…魁姫は死ぬのか…?」 永倉 「平助!縁起でもねぇ!」 藤堂 「でも…!」 魁姫 「…♪―♪―♪―」 皆は目を見開いて私を疑視する 当たり前だ こんな非常事態に呑気に歌なんか歌ってるんだから
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