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あのゲームはまだ開発途中だった。
おそらく彼女の家族の中に研究員がいる。それに、彼女はきっと力になってくれるはずだ。
『ちょっとまってよ。もしかして今日ショッピングモールにいた?』
『なんでしってるの!?』
ネトゲ仲間がいきなり今日の自分の行動を言い当てたのだ。当然驚くだろう。やっぱり本当だったのか。
『今日会った学生、俺です』
『工エエェェw 恥ずかしいよ』
『でも、ヒテンさんなら安心して仲間に誘うことができます。よかったら俺と一緒に、RPGに参加して頂けませんか?』
三年もの付き合いだ。
これまで幾多の危機(ボスキャラ)を乗り越えてきただけあって、ヒテンさんにはとても信頼を寄せている。それに、近所のショッピングモールにいたんだ。家も近く、簡単に来る事が出来るだろう。
しばらくの間を置いて、コメント欄に返事が返ってきた。
『頑張るよ~』
『よろしくお願いしますb』
ヒテンさんがいると心強い。父さんが開発したとはいえ、ヒテンさんがいれば恐くない。
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