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それに続けて…
「あっこ。それ、俺のダウン。また勝手に着て…。」
って、言い出した。
「あ、ごめん…。これ好きなんだよね。」
すぐ謝った。
「前も言ったじゃん。着る時は一言言ってって。」
ちょっと怒った優樹。
なんかあたしも腹が立った。
マンション駐車場にさしかかった時
「ねー、さっき、バックミラーで、チラチラと見ていたのは、あたし?愛美ちゃん?」
爆弾投下。
「………なっ!!!!」
ハンドル操作がブレる。
「ふ~ん。陽菜さぁーん!!優樹の心が浮ついてまーす!!浮気はしないって言ったのにー!!陽菜さんに明日報告しよー。」
車内で叫んで、ちょっとすっきり。
「う、浮ついてない!!!! 浮気なんてしてない!! 姉ちゃんには言わないで!!って、これじゃ浮気したみたいだし…。」
必死な優樹。
車から降りて、今日はあたしからくっついて
「うーそ。ごめんね。でも、愛美ちゃん、可愛いと思ったのは事実でしょ?」
謝りながらも問い詰める。
優樹もくっついて
「確かに可愛い雰囲気。でもあっこだけだから、俺!!」
って。
もう、かなり必死。
ちょうど家に着いた時。
携帯が鳴る。
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