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ねーちゃんは
「え?!何?!」
って、すっげー喜んでて…。
ティファニーの、あの紙袋を手にとって
「お金ないくせに…。ありがとう…。開けていい?」
って、言って、ちょっと鼻を鳴らしたんだ。
リボンを丁寧にほどいて、箱を開けて、布生地からそのペンダントをだして
「ねー、今、つけてもいい?」
って、大切そうに手で包み込みながら言った。
俺、恥ずかしくてさぁ。
彼女にすらした事ないのに。
「したきゃすればいいじゃん。」
って、ワザと横向いて言ったんだ。
しばらくして
「ゆーき、見て。似合う?」
って、ねーちゃんに呼ばれて振り返った…。
でも、目に入ったのは、ペンダントじゃなくて、ペンダントが見えるようによけた髪で露わにされた、鎖骨と胸元の骨が浮き上がった、青白い、ねーちゃんの肌だった。
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