--陽菜(ひな)さん 1--

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ねーちゃんは 「え?!何?!」 って、すっげー喜んでて…。 ティファニーの、あの紙袋を手にとって 「お金ないくせに…。ありがとう…。開けていい?」 って、言って、ちょっと鼻を鳴らしたんだ。 リボンを丁寧にほどいて、箱を開けて、布生地からそのペンダントをだして 「ねー、今、つけてもいい?」 って、大切そうに手で包み込みながら言った。 俺、恥ずかしくてさぁ。 彼女にすらした事ないのに。 「したきゃすればいいじゃん。」 って、ワザと横向いて言ったんだ。 しばらくして 「ゆーき、見て。似合う?」 って、ねーちゃんに呼ばれて振り返った…。 でも、目に入ったのは、ペンダントじゃなくて、ペンダントが見えるようによけた髪で露わにされた、鎖骨と胸元の骨が浮き上がった、青白い、ねーちゃんの肌だった。 >>>>>
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