--陽菜(ひな)さん 1--

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「ねーちゃん…。痩せた?」 すぐ口にでたのはその言葉だった。 「あー。わかる?ダイエットしてるの。じゃなくて、似合う?って聞いたんだけど?」 なんか、まともに話してくれなくて 「もうちょっと太ったら、もっと似合うけどねー。 俺、用事あるから行くよ。気をつけて帰れよ。」 席を立った。 テーブルについた、俺の左手を、ねーちゃんの冷たい手が力なく掴んで 「ゆーき、ありがとう。最高の誕生日プレゼント。また、ね…。」 って、下向いたまま言った。 それから1週間後の金曜日の20時過ぎくらい。 いつもなら遊び行ってたけど、プレゼント代で金なくて、珍しく家にいたんだ。 そしたら、家の電話が鳴った。 ちょうどリビングにいて、テレビ見てた。 >>>>>
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