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ねーちゃんさぁ、服着たまま。
しかもすっげー気に入ってた、薄い生地の、刺繍が綺麗なワンピースきて。
入浴剤が入って白く濁った、もう冷たくなった水の中で、寝てた…。
浮いていた腕には何本も何本も、数え切れないくらいに走る、新しいのからちょっと古いのまである、切り傷。
｢ねーちゃん!!!!!｣
首に手を当てたけど、脈はもうなくて。
俺がプレゼントしたペンダント、つけてた。
俺の声を聞きつけたとーちゃんとかーちゃんが来て、でも、かーちゃんには見せちゃいけないと思って
｢かーちゃん!!救急車!!｣
って、叫んだ。
とーちゃんとバスタブから抱え上げて、バスタオルで包んで、隠した。
みんなで、泣いてた。
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