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俺、ねーちゃんの彼氏だった、たけしさんの会社に行った。
出てくるまで、ずっと待ってた。
何時間も待った。
夜になって、見覚えのある人が出てきた。
「たけしさん…。」
近付いて話しかけた。
びっくりした顔して、でも、すぐに気まずそうな顔して
「ゆーき、久しぶり。どうした? …。陽菜に、聞いた?………。ごめん…。」
謝った。
俺の中のなんかがズレた気がした。
「ねーちゃん、何にも言ってねーよ。もう言えねーし。ねーちゃん、死んだ。自殺した。お前らが殺したんだよ。のうのうと生きてけばいいじゃねーか!!」
思いっきり腹に蹴りをいれた。
「二度と、連絡してくんなよ。」
腹の中がムカムカして、手足が冷たくなって、怒りを通り越した、なんか初めての感覚だった。
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