--陽菜さん 2--

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49日が過ぎ、一周忌が過ぎ、二周忌が過ぎた。 ずっと落ち着かない生活だった。 怒りの矛先をどこに向けていいかわからなかった。 "あの時電話していたら…"って、何度も自分を責めた。 あの日のねーちゃんが夢にでてきて、汗と涙で夜中に何度も目が覚めた。 その度に 『こんな娘で、こんなお姉ちゃんで、こんな人間でごめんなさい。』 って、日記に書かれていた言葉を思い出した。 ねーちゃんを責めちゃいけない。 ねーちゃんは何も悪くない。 ねーちゃんは精一杯頑張った。 頑張り過ぎちゃったんだ、って言い聞かせた。 ねーちゃんが恥ずかしくないように、ちゃんとしなきゃ、と思え始めた。 そしたら、知り合いから声かけられて、今の店でバイトとして働き始めた。 俺は家を出て、一人暮らしも始めた。 >>>>>
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