--[パチンッ!!]--

3/10

7人が本棚に入れています
本棚に追加
/273ページ
でも…。 こうがんじがらめにされてしまうと、寝返りも打てないし、夜中にトイレにも行けないし、喉が渇いても、棚においた水を飲むこともできない。 幸せな悩み、かな。 暖かなぬくもりと、間近で聞こえる心臓の音。 規則正しい寝息。 子守歌みたい…。 優樹の目覚まし時計の音が鳴り響く。 モソモソ動いて、音を止めて、またあたしを抱き枕にしようとしたから、逃げた。 布団をかぶって、馬乗りになって、マウントボジション確保。 優樹の弱いとこ、鎖骨辺りを撫でた。 「ちょっ!!! あっこ!! はははははっ!! ははっ…。ゲホッ…。」 「笑って目覚める、幸せでしょ?」 両手を掴まれて、もう触れなくなってしまった。 「そーだけど!!息できないからっ!!」 やり返そうとする優樹から、また逃げて、ベッドから抜け出す。 >>>>>
/273ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加