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「あぁ!!大丈夫!!また、連絡する。……。あっこ、今度は、大丈夫だから、な?」
阿部さんは申し訳なさそうに言った。
「あははっ、大丈夫ですよ、もう。じゃ、あたし行きますね。お疲れ様です。」
頭を下げて、イヤホンを耳にさし、振り向かずに事務所を後にした。
電車は帰宅ラッシュ。
時間をずらして帰る。
この状態でのiPodなしの満員電車はどう考えても無理。
フラフラとして、気づいたら、チェーン店のカフェのソファーに座ってた。
ぬるくなった、紙コップに入った紅茶にも手をつけていなかった。
"あの時"
"あいつ等"
が、あたしの頭と心を支配していた。
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