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キャメルのコート、黒いハットを身にまとう。
ファーに顔をうずめた。
ゴールドのドアノブを下げ、寒い寒い外の世界へ戻っていく。
冷たい風が、ひゅーって店内にいるあたしに当たった。
なんか心配になって、大丈夫かな?って気になって、ドアの外まで行って、道を歩き始めた愛美ちゃんに声をかけた。
「愛美ちゃん!!暖かく、してね!!また、来てください!!待ってます!!」
振り返って、にっこり笑って
「亜希ちゃん、またね!!亜希ちゃんが風邪ひいちゃう。ありがとうございます。また…ね!!」
ばいばいって、手を降って、暗くなった寒い街へ、歩いて行った。
X'masが近い、イルミネーションの灯りの中。
小さくなっていく背中を、指先が冷たくなるまで眺めてた。
また、会えるかな…?
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