--あたしと優樹--

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「モ―デ―ル―さん?」 後ろから、声がした。 振り返って見ると、上半身裸、下半身には黒いウェットスーツ着た、綺麗に日焼けした男。 逆光で眩しくて、顔が見えない。 「売れないモデルでーす。」 背を向けたまま、足の指で、砂を掴む。 打ち上げられた、優しくて冷たい波の海の泡が、足に触れる。 冷たい、冷たい…。 「ふーん。」 聞いといて、その反応。 ムカついた。 「どーせ、あの子紹介してとか言うんでしょ?無理でーす。」 いつも、そう………。 >>>>>
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