--あたしの職場 その2--

4/8

7人が本棚に入れています
本棚に追加
/273ページ
その撮影場所が、あたしの職場 『home』から近い事に気がついたのは、爆睡から目覚めた時だった。 (帰りは直帰させてもらおうかなー。) そんな事考えながら、ゔ~ん゙って、伸びをした。 撮影場所。 『chocolate』は20~30年代のフランスのアンティークを中心に扱うお店。 アンティーク風現代アイテムもあったり。 もう、ね。 お店の外観だけでやる気でちゃった。 あと、物凄いショック。 『home』はきっとここから歩いて10分~15分。 気づかず過ごしてきた自分に、もう、ショック。 一目惚れ。 縦長(3階くらいありそう)なそのお店は、ほとんど窓!!!! 低めのクリーム色の階段5段には、花模様をあしらったキレイな曲線の黒い鉄の手すり。 大きな窓には、長くて大きな、白い細かなレースのカーテンとシルク素材のカーテンで、外からはあんまり中が見えない。 シルクのカーテンがこれまたキレイな曲線を描いて、窓の両脇で金色の縄のカーテンクリップにとめられ、大人しくしている。 うっすら見えちゃってる、シャンデリアやキャビネット、ソファー、店内の階段。 道路に面した窓際のほんのわずかなスペース。 マカロンみたいなカラフルなカーテンクリップで止められたレースのカーテン。 その隙間から、窓辺の茶色い棚に置かれた小物たちが、 (ねぇ、ちょっと見て見て…。かわいいでしょ。) って、言ってるみたい。 窓以外の壁は真っ黒。 階段付近、ちょっとおしゃれな椅子なんて置いて、たくさんの大小様々な鉢植えから、緑が溢れていた。 縦長のドア。 ゴールドのドアノブ。 分厚いガラス張りでシンプルだけど ━━━━━━━━━━━    chocolate open 11:00~19:00 holiday Monday ・ Tuesday ━━━━━━━━━━━ って、筆記体でかかれた黒い鉄みたいなのが、ガラスに埋め込まれてた。 階段を上り、そのドアを開けた。 >>>>>
/273ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加