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「お疲れ様ですー。みなさん紅茶なんていかが?ちょっと一息に。もちろん、アンティークのカップよ。」
オーナーの藤田さんがそのよく通る綺麗な声で、楽しげに言った。
わぁー、とか、嬉しい!!とか、声がチラホラ。
「じゃあ、今お出ししますね。」
にっこり笑った藤田さんを見届けて、また打ち合わせに入った。
資料のアイテムを見て、イメージを膨らませる。
松永さんとちょっとした会議。
しばらくして、
「お待たせしました。」
その声と共に、ハーブティーのベリー系の香りがした。
「あ、"えみちゃん"は、あちらからお願い。」
(……。"えみちゃん"…?)
心臓が、ドクンッ、てした。
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