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「どうぞ、召し上がってください。」
その声の方を見る。
黒いロングのトレンチに、白地にカラフルな植物が描かれたワンピース、すかし編みの網タイツ。
おろした髪で顔がよく見えない…。
大きなトレーにカップを乗せて、テーブルに置く。
ふって、顔をあげた時、目が合った。
「……愛美ちゃんっ!!」
びっくりして、あたしの方を二度見した愛美ちゃんは、一瞬怪訝な顔をしたけれど、すぐに
「亜希ちゃんっ!?!?!?」
って、目をキラキラさせて、あたしの名前を呼んだ。
みんながあたしたちを見ていたみたいだけど、気づかなかった。
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