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「なんで、なんで?! 亜希ちゃん、モデルさんだったの?! この間と全然違うから…。わからなかった。すごいっ!!嬉しい!!」
愛美ちゃんは早口で言った。
「撮影用のメイクだもん!! 愛美ちゃん、なんで?! ここで働いているの?!お店、来てくれてたんだよね?!すれ違いで逢えなくて…。会いたかった!!」
手を取り合って、はしゃいでた。
「あらー。お二人は知り合い?偶然かしら?運命かしら?必然かしら?うふふっ。」
興奮しきったあたしたちをなだめるかのように、オーナーの藤田さんが優しく笑いながら言った。
お母さんに注意されたみたいなあたしたちは、急に恥ずかしくなって、顔を見合わせて、苦笑いして、元の場所へ戻った。
「この子の入れる紅茶はおいしいのよー。さ、紅茶の説明してさしあげて。」
愛美ちゃんの肩をポンって叩いて、藤田さんは部屋の奥に戻って行った。
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