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食器棚の扉をしめ、ソファの前にいくと、グリーンの楕円形のラグの上、木製のテーブルとソファの間に、ちゃんと白いクッションが置いてあった。
「はい。」
って、笑顔で赤いクッションを渡してくれた。
いつの間にか、トレーナー着てるし…。
あたしが疲れていると、こうやって髪の毛を乾かしてくれる。
自分も疲れてるのに…。
「あっ!!!ちょっと待って!!!」
洗い流さないトリートメントを付け終わった時、急いで寝室のクローゼットへ行き、ネイルboxを持ってきた。
あと、冷蔵庫からカットフルーツも。
「すみませんでした。おねがいしまーす。」
座って、後ろを振り向いて、優樹の顔を見て言った。
「はーい♪」
ドライヤーのスイッチを入れ、手慣れた手付きで乾かしていく。
その間にあたしは…。
赤いクッションを抱えながら…。
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