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朝ご飯。
お豆腐とワカメのお味噌汁。
玉子焼き。
優樹のお弁当の、詰め残りの生姜焼きとサラダ。
先に出掛ける優樹が、支度を終え、お茶を煎れてくれた。
[[いただきます!!]]
元気よく。
陽の光の入るリビング。
藤のテーブルで食べる朝食。
「あっこ、今日は帰り21時くらい?」
お味噌汁の具を摘みながら、優樹が言った。
「20時あがりだから、なんだかんだして、21時くらいかなー?」
頭の中の時計を動かし、ザッと計算。
「なんか作っとく。パスタでいい?」
10時から19時出勤。
片付けなんかも含めて、20時過ぎには優樹は家につく。
「ありがとう。楽しみ!!あっ!!トマトの缶買ったよね?トマトソース系がいい!!」
赤い、トマトソースをリクエスト。
玉子焼きを食べながら、悩む優樹。
「オリーブ入れて、バジル入れて、トマトソースのパスタ!!」
シェフは今夜のメニューを思いついたみたい。
あたしの大好きなオリーブを、ちゃんと入れたメニュー。
「ありがとー。早く帰ってこなくちゃ、ね。」
食後のお茶を飲みながら言った。
食器をシンクに起きながら、お弁当を荷物にいれて、
「近くなったら連絡して。 いってきます。」
ちょっとしか離れないのに、めちゃくちゃ寂しい顔をする優樹。
ギューッて、抱き締めて、車までお見送り。
「いってらっしゃい。」
駐車場を右折するまで見送った。
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