--Wednesday.1--

3/11

7人が本棚に入れています
本棚に追加
/273ページ
朝ご飯。 お豆腐とワカメのお味噌汁。 玉子焼き。 優樹のお弁当の、詰め残りの生姜焼きとサラダ。 先に出掛ける優樹が、支度を終え、お茶を煎れてくれた。 [[いただきます!!]] 元気よく。 陽の光の入るリビング。 藤のテーブルで食べる朝食。 「あっこ、今日は帰り21時くらい?」 お味噌汁の具を摘みながら、優樹が言った。 「20時あがりだから、なんだかんだして、21時くらいかなー?」 頭の中の時計を動かし、ザッと計算。 「なんか作っとく。パスタでいい?」 10時から19時出勤。 片付けなんかも含めて、20時過ぎには優樹は家につく。 「ありがとう。楽しみ!!あっ!!トマトの缶買ったよね?トマトソース系がいい!!」 赤い、トマトソースをリクエスト。 玉子焼きを食べながら、悩む優樹。 「オリーブ入れて、バジル入れて、トマトソースのパスタ!!」 シェフは今夜のメニューを思いついたみたい。 あたしの大好きなオリーブを、ちゃんと入れたメニュー。 「ありがとー。早く帰ってこなくちゃ、ね。」 食後のお茶を飲みながら言った。 食器をシンクに起きながら、お弁当を荷物にいれて、 「近くなったら連絡して。 いってきます。」 ちょっとしか離れないのに、めちゃくちゃ寂しい顔をする優樹。 ギューッて、抱き締めて、車までお見送り。 「いってらっしゃい。」 駐車場を右折するまで見送った。 >>>>>
/273ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加